商品企画のはなし


あーあー。
食品会社の商品開発から転職し、化学分析を行う日々が続いています。
久し振りに前職について振り返ってみたいと思います。


前職の商品開発は、企画と開発を両方担当し、とても忙しい日々が続いてました。
学生時代には、その仕事に大きな期待を持ってましたが、「上司の喜ぶ商品の開発をする」やりがいを感じない仕事でした。


上司が喜ぶものを作るため、企画の際にデータや資料は不要でした。問題は社内で権力のある人が気に入る商品を作り、


権力で会議を推し通すこと


が大切です。
自分自身で商品を生み出すためには、多くのハードルを超えなければいけません。20個商品を作って、1個商品化されれば良い所ですが、20個も商品企画・開発するためには、相当量の労力が必要なので、効率的な仕事とは言えませんでした。


そのため、コンビニと共同で商品開発に取り組むNPB商品の開発が最もやりがいがあり、コンビニのバイヤー、営業と共に「需要のある商品の開発」が出来たことが、とても楽しかったです。
特に「企画」が楽しく、様々な資料を基にコンセプトを練り上げ、どの世代をターゲットに、どのような品質目標を定めるかを何度もコンビニ側と話し合いを行い、商品を企画して行く所が良かったです。


ほとんどコンビニは、男性利用者が多いのが特徴です。


男性が「自分のため」に商品を購入するため、アイスは1本入りタイプが良く売れます。
一方、スーパーでは主婦の利用が多く、「家族のため」に商品を購入するため、6本入りなどの箱入り商品が売れるなど、売り場に特徴があるため、コンビニの客層のデータを抽出し、コンビニ別で商品のターゲットが違います。


セブンイレブンは女性も3〜4割程度利用しますが、ファミリーマートとローソンは9割が男性客なので、ターゲットは男性に絞り込むことが多くなります。


コンビニ商品の企画は、このようなデータを中心に、商品を企画するため、最新の統計資料は欠かさずチェックし、色々な所にアンテナを張り巡らせていました。
お蔭で、開発職を離れた今も多くの情報が集まって来るので、前職を経験したコトは、自分の成長となりました。
もう2度と戻りたくありませんが、振り返ってみると、「面白いコトもしていたんだな。」と思う、今日この頃です。