なぜテレビが売れないのか?


あーあー。
昨日は仕事中フラフラでした・・・。
今日はなんとか回復しました。


さて、今年度は電機業界が大赤字を出しています。
電器屋を見てみると、テレビが破格な値段で売られ、ノートパソコンも10年前の半額近い値段まで下がっています。


では、なぜテレビが売れないのでしょうか?
色々な雑誌にも書かれていますが、自分の意見としては、日本の企業の特長が薄れて来ていることにあると思います。


どういうコトかと言うと、不況の中、堅実な成績を収めている自動車業界は、各社独自の方向性を示しています。
トヨタ』と『ホンダ』は「ハイブリッド車」、『日産』と『三菱』は「EV」、『マツダ』は「i-stop」と「SKYACTIV」、『スバル』は「EyeSight」と、各社方向性が違います。
各社がタイプの違うエコカーを出す中、『スバル』のぶつからない車「EyeSight」のマーケティング戦略にはとても驚きました!
確かにスバルはエコとは程遠いイメージなので、エコカーで戦わずに安全面で戦う考えは素晴らしい考え方だと思いました。


このように自動車業界は各社別々の方向性を出しているため、商品に特徴が出ています。
勿論、自動車はデザイン性からも特徴が分かれているし、お客様がどれを選んで良いか迷うくらい選択肢があります。


一方、テレビはどうでしょうか?
ソニー液晶テレビ東芝液晶テレビ、シャープの液晶テレビ・・・。
メーカーで何が違うのかわかりません・・・。
勿論、業界の人や詳しい人にはわかるのかも知れませんが、お客様には伝わっていません。


つまり、「どのテレビを買っても同じ!」となれば、最後は「安い方が良い」となり、価格競争になります。
そのことによって、人件費の安い海外メーカーのテレビが売れていくのではないかと考えました。


では、今後の電機業界はどうしたら良いんでしょうか?
それは、自動車業界と同様に各社別々の方向性を出して行けば良いと思います。
例えばA社は『プラズマテレビ』、B社は『液晶』、C社は・・・。とします。
しかし、電機業界はなかなかこのように行かないと思います。
各社、プラズマも液晶もなんでも作れる技術があると思います。
ただ、お客様に価格以外で選ばせる手段がなければ、なかなか販売が苦しくなると思いました。
特長ある技術のテレビの開発に期待しています。