演劇の面白さ


あーあー。
先々週の話になりますが、演劇を観に行きました。
演劇と言っても、有名な劇団の劇ではなく、前職の後輩がサークル活動的に所属している小さな劇団です。
会場も三重大近くの小さな劇場でした。


演劇の面白さは、やはり


ライブ感です!


テレビやラジオ、漫画やアニメ、映画などとは違い、演劇の魅力はライブ感!
目の前での迫力ある演技は、会場内の人が同じ世界にのめり込むことができる大きな特徴です。


さて、演劇の構成は、役者、照明、音響、道具、そして演出から成ります。
中でも演出の技量で同じシナリオを面白くもつまらなくもするコトができます。


高校時代、演劇部の手伝いに行ったコトがありますが、演劇部の顧問の先生の演出は、固定観念に縛られない発想力があり、物凄かったです!


中でも場面を切り替える「転換」の発想力は毎回工夫が凝らされていました。


演劇で場面を切り替える際は「暗転」があります。
一度、舞台が真っ暗になり、再び照明が付くことで場面が変わったコトをお客さんに知らせます。
舞台上では、この間に役者の立ち位置や大道具の移動が行われます。


高校時代の演劇部の先生は、敢えて「暗転」を使わず、照明の付いたまま転換をする方法を使いました。
この転換は、「役者と大道具の移動が丸見え!」「お客さんに転換しているコトを知らせなければいけない!」という、難点があります。


しかし、転換を知らせるような音響と役者の振る舞い方を演出で表現し、大道具も役者が舞台脇に下がる時に片づけ、同時に別の役者が大道具を出すといった技術で、これを成しました。
役者は転換中もシナリオに合った表現をして、楽しそうに大道具を移動させたり、忙しそうに大道具を移動させたりします!
とても面白い転換で、区切りのない流れるようなシナリオ演出となりました。


演劇は、ドラマや映画と違い場面の切り替えに時間がかかります。
ケド、「お客さんに飽きさせない転換」を生み出すコトで、お客さんが物語にのめり込める。
そういった工夫が、とても大切だと感じました。


演劇の転換というと、一度暗くなって、照明が付くイメージがありますが、固定観念に捉われない、発想の転換
演劇とは違いますが、日々の生活や仕事でも、そういうアイデアマンになれるように、色々な考え方を吸収して行きたいですね。