殺戮にいたる病


あーあー。
最近、東野圭吾ばかりでしたが、鳥越さんの紹介で我孫子武丸殺戮にいたる病」を買ってきましたー!
現在、小説の3分の1程を読み終えた段階です。


[rakuten:book:10601714:detail]


ジャンルは一転「ホラー」となります。


ホラー」は丁度高校時代にブームがあり、貴志祐介黒い家」などを読んでいました。


一言に「ホラー」と言っても、様々な物があります。


貴志祐介のホラーは「先を想像するコトが怖い」ホラー小説です。
話を読み進めば進める程、鳥肌の立つような恐怖が迫って来るので、途中で読むのを止めたくなって来ます。


一方、今回買った「殺戮にいたる病」は、「グロテスクな表現」を使っています。
勿論、活字なので、読者の想像が変わって来ますが、読者の想像力次第で気持ち悪さが頭の中で膨らみます。


物語は、3人の視点で書かれています。
1人は気違いの殺人犯です。彼は、非日常的な異性への愛し方に快感を得て行きます。
その愛し方について、小説では具体的に書かれており、その気持ち悪さを読み手に伝えてくれます。
次に、犯人の母親です。彼女は、息子が連続殺人犯の犯人ではないか?と疑います。
その疑いは、疑えば疑う程、深く強くなって行き、徐々に平常心を失って行きます。
母親も過剰な疑いで気が狂って行く姿が、表現されており、辛い気持ちになってしまいます。
最後に元警部の老人の視点です。


3人の視点で、それぞれの「ホラー」が表現されており、1冊で3種類の恐怖を味わうことができます。


個人的には、貴志祐介のような「鳥肌の立つ恐怖」こそが、本格的な「ホラー」であると思っています。
ただ、「ホラー小説」は読者の創造次第で、より怖さが倍増できます。
映画のように映像では成しえない恐怖ができる訳です。


まだ、3分の1の地点ですが、この後の展開も面白そうです!
ゆっくり読み進めて行こうと思います。