現代プロ野球論?


かつてから、大学の講義に「現代プロ野球論?」が欲しかったのですが、結局叶うことはありませんでした。
ただ、世の中にはスポーツ科学の中で「変化球」の研究をしている人がいたり、研究の分野が多岐に渡って来ています。
いつの日か、「現代プロ野球論?」や「変化球論」が講義される日が来るのかも知れません。


さて、先日、日曜日の試合であるにも関わらず、QVCマリンの入場者数が9000人程度であったのに、衝撃を受けました。
プロ野球人気の低迷を痛烈に感じました。


何故プロ野球の人気が落ちたのでしょうか?


私は3つの理由を挙げます。


一つ目は、「社会的背景」が当たります。
20年前、父親は夕方6時には居間の定位置を陣取り、ビール片手にプロ野球中継を待っていました。
どこの家庭も遅くても7時には家に帰り、テレビを楽しんでいたのです。
しかし、今の時代は、夕方6時に家に帰ることはありません。
通常期なら7時8時まで残業が当たり前!繁忙期は深夜1時2時になることが多いのです!
家に帰り、テレビを点けた時は、既に野球中継は終わり、深夜のニュースで結果を確認することしかできません。


二つ目は、「スポーツの興味の幅が拡がったこと」があります。
かつてはプロ野球くらしか放送されていませんでしたが、今はサッカー、海外サッカー、バレーボール、水泳、フィギュアスケート、卓球など、多くのスポーツが注目されています。
深夜のニュースでも、プロ野球の時間が減り、代わりにサッカーやバレー、バスケなどのスポーツも紹介されています。
かつては、BJリーグ(バスケ)の試合結果を知ることも困難でしたが、今やニュースで放送されているため、スポーツへの興味の細分化が進んでいることが伺えます。


三つ目は、「野球選手の国際試合への意識の低さ」があります。
サッカーの国際試合「ワードカップ」と比べると、野球の国際試合「ワールド・ベースボール・クラシック」は酷すぎます。
サッカー選手は、国際試合に出ることが「名誉」と感じているのに対し、野球選手は「ペナントが全て」という認識です。特にメジャーでは、そういう考えが強く、多くのメジャーリーガーがWBCを欠場する理由となっています。
これでは、野球人気は益々衰えます。


ただし、これら3つの問題を解決することは、非常に難しいです。


今年、日本のプロ野球界は、平日19時プレイボールを試験的に導入する予定です。
どういう結果になるかわかりませんが、一つ目の背景を解消すべく取り入れた解決策だろうと思います。
ただ、このようなことが進んでしまうと、益々、日本は眠らずに働き続けなければいけません。
今後の社会を考えると、良いとは思えません。


そこで、プロ野球の再構築作の一つとして、


巨人最強案


を提案します。