国盗り物語(三) / 司馬遼太郎


司馬遼太郎の「国盗り物語(三)」を読み終えましたー!


国盗り物語(三)(新潮文庫)

国盗り物語(三)(新潮文庫)


織田信長編の前編になります。


織田信長」と言いつつ、明智光秀が中心に物語が進んで行きます。
明智光秀と言えば、エリートな印象がありましたが、かなりの苦労人なんですね。
教養人であるが故に、織田信長の型破りな行動には、何とも言えない所があるような心情が描かれています。


正味、織田信長豊臣秀吉徳川家康明智光秀・・・。
この4人を比べると、性格はバラバラ・・・。
国盗り物語を読むまでは、織田信長がそんなにも型破りな人間とは思ってもいませんでしたが、かなりの変わり者。
ただ、その行動は天才的な戦術だし、過去に成功した手段を使わず、全く新しい手段で成し遂げるところは、常人では考えられない人間と思いました。
それまで、本能寺の変の件では、知識人の明智光秀に寄った感情がありましたが、「意外と織田信長も面白い!」と感じました。


同じ時期に4人の頭の中がどうなってるのか?
個人的に気になって仕方ありません!


うーん。東野圭吾が4人の織り成す「国盗り物語」を書いたら、滅茶苦茶面白い小説ができるんだと思うんですが、理系頭的な時代小説ってなかなかないですよねー?