沈まぬ太陽(二)アフリカ篇(下) / 山崎豊子


前回よりもかなり日が経ってしまいましたが、山崎豊子沈まぬ太陽(二)アフリカ篇(下)」を読み終えました!


沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)


この次の章、三章が「御巣鷹山(おすたかやま)」なんですが、ふと「御巣鷹山」という単語が、どことなく聞いたことがあるので、気になって調べました。
なんと日本航空のジャンボ機が墜落した山で、毎年盆のシーズンになると、ニュースとなる山が「御巣鷹山」でした。
この「沈まぬ太陽」も航空会社のサラリーマン人生を描いたストーリーだったので、「なんたる偶然!!」と、思いきや、小説のまえがき部分に、「この作品は・・・事実に基づき、小説的に再構築したものである。・・・」と、書かれていました。


なんと、これがノンフクションだったとは!!


結構な衝撃でした・・・。


沈まぬ太陽(二)」の話は、恩地のアフリカでの生活を描いたストーリー展開。
左遷、左遷の結果、家族からの「サラリーマン以外の意味のある人生」という言葉が出て来たコトには、かなり心に響きました。
それでも、「ここで折れたら負けだ!」という恩地の心意気には「凄い」というしかないです。


そして、恩地がアフリカの生活で憶することなく、様々な経験を積んでいる姿は、かなり印象的でした。
アフリカで趣味として続けている狩猟、そして、現地での日本人同士での人脈作り。
世話係として雇っているアフリカ人の民族との出会いなど、恩地がアフリカでしか得られない貴重な経験も大切にしている生き方に、かなり感動しました。


いちいち心に刺さる文が出て来るため、なかなか前に進めない1冊でした。