沈まぬ太陽(四)会長室篇・上 / 山崎豊子


山粼豊子「沈まぬ太陽(四)会長室篇・上」を読み終えましたー!!


沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)


御巣鷹山への国民航空ジャンボ機墜落により、経営陣を刷新し、新たに繊維会社会長の国見が国民航空の会長職として任命されることから始まります。
国見会長による現場主義の経営方針に疑問の声も挙がり、水面下では、あの手この手で、国見降ろしの策が投じられます。
健全な経営というより、組織や人事の世界となっており、汚い会社の世界が浮き彫りにされる内容となっています。


内容は、テレビドラマで大人気となった「半沢直樹」に準ずる所があります。
世界が、銀行と航空会社の違いという所ですが、こういった醜い争いは、どこの世界にもあるような気がしますね。


さて、今回は特別に、この山崎豊子の小説の書き方を注意して読んでいます。
やはり大御所作家だけあって、語彙力の高さには、正直「参った」の一言。
時折、その場の雰囲気で流してしまう語彙も、日頃から聞きなれない単語が出て来ると、イチイチ広辞苑で引いて読んでいます。
この作業が結構多くて、教養のなさを痛感している所です。
仮に、語彙を理解したとしても、なかなか活用することも難しい所ではありますが、折角の機会なので、高校生のように現代文を勉強する歳ではありませんが、しっかりと勉強させて頂こうと思っています。


さあ、次は、最終巻に移ります。
個人的には、恩地の生き様を注視してみて行きたい所ですが、どういったオチになるのか、非常に楽しみです。