城塞(上) / 司馬遼太郎


司馬遼太郎城塞(上)」を読み終えましたー!!


城塞(上) (新潮文庫)

城塞(上) (新潮文庫)


城塞」は、大坂夏の陣と冬の陣を書いた作品で、司馬遼太郎戦国三部作の一つに数えられているそうです。


城塞(上巻)」も、「関ヶ原」同様、徳川家康の巧妙な悪巧みが芸術的に分かり易く書かれています。
この頃の家康は、「いかに大阪・豊臣秀頼との戦を始め、家を潰すか」を必死に考え、「豊臣家内部への計略による崩壊」と「無理矢理にでも理由を付け戦を行う」の2面を徹底した工作を取り組みます。
その手は、非常に巧妙で、世の中、ここまで考えている人間がいると思うと、本を読んでいるだけでも恐ろしくも感じます。


人の心理を読み取り、結局、戦が始まるムードを作る家康が凄すぎます。


中巻に入り、これからどうなるのか、非常に楽しみです。