世界陸上!超人ファラー


世界陸上ロンドン大会。
熱くさせてくれます!


今大会の魅力は、完全に男子100mのウサイン・ボルトの最終レースでした。
残念ながら、最後にジャスティン・ガトリンが金メダルを奪ってしまいましたが、やはりボルトは凄い選手でしたね。
引退が惜しい選手の一人ですが、ボルトも30歳。
トップアスリートとしての体力維持やモチベーション維持は厳しいのかも知れません。


その一方で、10000mの超人ファラーも中長距離走ラストレースとなりました。


ファラーは、ロンドン五輪リオ五輪の2大会で5000mと10000mで金メダルを取った大物ですが、34歳という年齢もあり、今大会で中長距離走を最後とし、マラソンへ移行するそうです。
そのファラーの走りは、最後のトラック1周での驚異的なスパートが最大の武器です。
中でも最後の100mは、「11秒台」とか「まるで100m走を見ているようなスピード!」と言われる程のスピードで、中盤まで力を抑え、最後の最後にファラーが一気に他の選手との差を付けてしまいます。
そのレースの組み立て方は、まるでドラマ!!
レース中盤まで「今回は流石にファラーは無理か。」と思わせておいて、最後には「やはりファラーが圧倒的な強さを見せつけた!」という展開を作り上げます。


そして、今回のファラーも、魅せてくれました!!



前回、リオ五輪でも「もうファラーの包囲網が出来上がっているので、無理かも知れない」と言われていました。
そして、今大会でも、しっかりケニア勢で包囲網が出来上がっていて、ファラーのペースを崩すため、前半からケニア勢が飛ばしていました。
そして、中盤にもスパートがあり、完全にファラーは着いて行くのが必至と感じられるレースでした。


しかし、ファラーは、やっぱり最後に本領を発揮・・・。
最後の直線では、やっぱり他の選手とは別格のスピードを見せつけゴール!!


もはや、「超人」という名が相応しい選手だと思いました。


でも、もうファラーの年齢もあるし、包囲網も凄いレベルに達しているので、流石に東京五輪では厳しいですよね。
10000mでファラーのドラマが観れなくなるのが寂しいですが、今後、マラソンへの転向がどうなるのかが楽しみです。