perfume 7th tour FUTURE POP


perfumeのアルバムツアー「FUTURE POP」に行って来ましたー!!


今回も映像技術が凄かった!!


基本的にプロジェクションマッピングで舞台セットを映し出してしまうので、かつてはトラック何十台と使っていた大道具も、今やトラック十台弱程度で運べてしまいそうな規模。
大型のコンサートと言えば、ラッピングされたトラックが売りだったんですが、もうラッピングすらない・・・。
ちょっとアナログな部分では悲しい感じがしますが、映像技術が進歩し、新しい試みでライブをするperfumeのライブは、かなり心に突き刺さりました!


かつてTV番組「関ジャム」でやってましたが、perfumeサカナクションは、ライブスタッフの気合の入り方が違いますね。
番組で、perfumeは映像技術、サカナクションは音響技術のレベルが凄いのを知って、今まで知らなかったライブの裏側が知れた感じ。
こんな風にライブを作るのか!」「音響ってこんな計算されてるのか!」ということを知って、結構面白かった!


perfumeも良かったケド、時折スタッフの動きとか見て、別の角度からライブを見て、色々な角度からライブを楽しめました!


いやー。
また「関ジャム」で舞台の作り方を特集して欲しいですね!
あれは、ホント面白いです!


肝心なperfumeの方ですが、今回も楽しかった!!
のっちがもう30歳なんですね。


意外とファンも「そろそろ結婚でも・・・。」と、思ってるみたいで、独占欲ないファンの言葉がなんか温かみありました。


また、機会があれば、perfumeのライブ、行きたいですねー!

四十回のまばたき / 重松清


重松清四十回のまばたき」を読みました!!


四十回のまばたき (幻冬舎文庫)

四十回のまばたき (幻冬舎文庫)


重松清の小説を読むのは初めてです。
以前から本屋に平積みにされている「流星ワゴン」が気になってましたが、ドラマで放送されたので、「流星ワゴン」はドラマで消化してしまいました。
個人的に、「流星ワゴン」は面白かったんですが、全てが終わって作品の中身を振り返ると、然程印象を感じない世界観です。
不思議なもので、今回の「四十回のまばたき」も面白いのですが、振り返ると、「結局何だったんだろう?」と、感じてしまう所があります。


まあ、これが重松清という人の書く作品の世界観なのかも知れません。


この「四十回のまばたき」は、かなり一般人離れした設定の中でのストーリーです。
主人公を含め、ほとんどの登場人物に「欠陥」があります。
主人公の売れない翻訳家は、性格は完璧。料理も掃除も完璧にこなす故に、妻が不倫に至ってしまいます。
翻訳家は、小説を訳すよりも、泡だて器の説明書を訳した方がマシ。と、言われる程、メッセージを解き放つのが苦手なタイプ。
上手く感情を表現できず、妻が死んだことも、不倫していたことも、特に何も感じないような。
そんな中で、他にも欠陥を抱える人々とのストーリーです。


ミステリー好きの人には、「で?どうなったの!?」という結果を求めてしまう結末で終わりますが、様々なキャラクターの心理を読み解くように読めば、今後、みんなが成長して行くような場面で終わる形になります。


人間の心理を読むことが重要な、ちょっと読みなれないような小説なので、物理的な結末を求めてしまう私には、「結局何だったんだろう?」と思ってしまいがちです。
この「四十回のまばたき」は、物理的な結末がメッセージではなく、人の心の変化が重要なので、しっかりとした結末が出てるんですよね・・・。


読み進め方が、ちょっと不慣れですが、良い作品に出会えてよかったです。


この小説の凄い所は、重松清が、29歳から書き始めた作品という点です。
もはや29歳の繰り出すメッセージではないので、ホント驚きました。


何か残せる仕事をできるのは、ホント羨ましいですね!
ある意味、その点で勇気づけられるような、作品でもあります。

コンビニ人間 / 村田沙耶香


村田沙耶香コンビニ人間」を読みました!


コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)


芥川賞受賞作品のコンビニ人間
160ページの厚みの薄い文庫なので、サラッと読みました。


コンビニ店員として生きる36歳独身女性の話。
コンビニのアルバイトのためだけに生きている。
コンビニが生きがいです。
そんな中、ある出会いによって、コンビニバイトから引き離されることに・・・。
コンビニ人間が最終的に起こす行動は・・・。


これは芥川賞


読んでいて、「これは芥川賞だ!」と、思う作品でした。
設定が面白いし、オチも面白い!
何より、文の表現が面白かったですね。


山崎豊子司馬遼太郎のような大物作家ばかり読んでいたので、同じ30代の作家さんの作品は新鮮味がありました。
同世代ならではの感性が感じられました。
もっと幅広いジャンルの小説を読んでみたい!」と思ってしまう作品でしたね。


読んでいる小説が偏っているので、色々なジャンルの色々な作品を読んでいると、何か新しい発見がありそうな予感がしますね。

最後のトリック / 深水黎一郎

深水黎一郎「最後のトリック」を読みました!


最後のトリック (河出文庫)

最後のトリック (河出文庫)


本屋に小さく「大どんでん返し」のコーナーがあり、そこに並んでいた「最後のトリック」を購入しました。
読者全員が犯人!』という帯は、ミステリーでも、相当気になる部類なので、買ってしまいました。


正直な感想は、「う〜ん・・・。」という感じ。
叙述トリックでは、初めて読んだ我孫子武丸殺戮に至る病」が最も衝撃的!
我孫子武丸には、「うわー!やられた!」という感じで、その衝撃には敵わない感じでした。


結論としては、確かに「読者全員が犯人」かも知れませんが、読者が「あー!殺してしまった!」という感覚がないので、やられた感は一切ありませんでした。
イデアがあっただけに、『「読者が殺してしまった感」をどう書くか?』という意図が盛り込まれていれば、大ヒットしただろうな・・・。
と思うだけに「惜しい」と思う作品でした。


ミステリー小説は、淡々と進むのが良くもあり、悪くもありますね。
登場人物が、あまりに読者とかけ離れた存在だと、感情移入することなく読んで行ってしまいます。
ミステリーに登場する主人公や探偵というのはミステリアスであり、読者が主人公とは一線を置いた。客観的目線でストーリーに入ってしまいます。
例えば、ポアロのような人間。誰も「自分に似てる!」とは思わないですよね?
逆に、「名探偵コナン」なんかは、読者が子供だけに、主人公も子供にしたのは、流石、少年漫画界のプロと言えるアイデアと思います。
意外と、登場人物に気持ちが入ってしまう目線で書くことで、ミステリーの世界はガラリと変わってしまう気がしますね。


ま!「目線」が叙述トリックの醍醐味なので、アイデアに対し、「どう目線を向けるか?」って考えると、書く側としては、面白いですね!


深水黎一郎「最後のトリック」は、色々と感じる作品でした!

長良川国際トライアスロンに向けて


今日、You tubeで「安田大サーカス団長 目指せ!トライアスロン日本代表2018」を観ましたー!!
先日、私も出場した「京都丹波トライアスロン」の内容が映されていました。



過去2年間、日本代表に向けて挑戦して来たにも関わらず、今年は、全然動画のアップがなかったので、もうトライアスロンを辞められたと思っていました。


が!


今年は、前半を怪我で離脱しており、この「京都丹波トライアスロン」が初戦になってしまったそうです。


正直、無事に戻って来てくれて良かった!
トライアスロンは、孤独なスポーツなので、こうやって努力している人が見られるのは、かなり励みになります!
Youtubeに動画が上がって来て、嬉しく思いました!


さて、私の最終戦は、10月の「長良川国際トライアスロン」です。
エイジクラス日本代表選出の大会になります!
京都南丹トライアスロンの結果が、エイジ8位と考えると、出場資格が与えられる3位以上の順位が、なんか見えて来そうです。


最近、雨が多くて、なかなか練習できませんが、残り数週間、気合入れて練習したいと思います!

LSDトレーニング


10月に「長良川国際トライアスロン」。
12月に「お伊勢さんマラソン」と「三田国際マスターズマラソン」に出場するため、LSDレーニングを開始しました!


トライアスロンには、日頃イメージする長距離運動への「スタミナ」を付けるためのトレーニングを2種類に分類しています。
LSDレーニン」と「LT強化トレーニン」です。


LSDレーニン」は、基礎体力に分類されます。
長い距離を歩いていると、「疲れて歩けない!」「足が棒になった!」ということを軽減させるスタミナを付けるトレーニングです。
一方、「LT強化トレーニン」は、乳酸閾値と呼ばれるもので、ある一定のパフォーマンスを続けると、「わき腹が痛くなる」「呼吸が苦しくなる」ということを軽減させ、パフォーマンスを向上させるトレーニングになります。


日頃から、LT強化トレーニングは充実した量をこなしているんですが、時間の都合、なかなかLSDレーニングまで出来ていないのが現状・・・。


風が強くて、自転車を漕げない日があったので、急遽LSDレーニングをやってみました!!


LSDレーニングは、1時間半〜2時間程度のトレーニング。
つまり、ハーフマラソンが走れちゃうトレーニングです。
いっそハーフ走って来ちゃいました!


始め、ゆっくり目を意識したこともあり、1時間46分でゴール!!


けど、太ももが限界・・・。


やはり、トライアスロンのランで存分に走れないのは、基礎体力が不足しているからなのかも知れません・・・。


LSDは、長良川国際トライアスロンが来るまでに、何度かやっておきたいトレーニングになりそうです。

約束の海 / 山崎豊子


山崎豊子約束の海」を読みました。


約束の海 (新潮文庫)

約束の海 (新潮文庫)


国民作家が遺した最後の傑作長編小説」という謳い文句が魅力的で手に取った小説です。
この「約束の海」の第一部を全て読み終えた時の衝撃は、計り知れないものがありました。


約束の海」は、28歳エリート自衛官の一生を構想した作品です。
第一部では、潜水艦「くにしお」が日本海域での訓練を実施する所から始まる。
自衛隊の業務は、「国防」であり、他国からの侵略、脅威から日本国民を守るべく、日々の業務に取り組んでいる。
しかし、主人公・花巻が乗る潜水艦「くにしお」が、観光船との衝突事故を起こし、世間に「自衛隊不要論」が巻き起こる。
花巻も内心、どうして良いか分からず、自衛官を辞めることを考えたのだが、突然、ハワイでの研修を命じられ、自衛官としての責任の重さを知ることになるのだった。


さあ、ここから面白い展開が始まろうとした時、


第一部完」。


その直後に筆者・山崎豊子が亡くなられた旨が記載され、衝撃を受けました。


未完の作品となった「約束の海」。


この後、どのようになるのかは、読者の推測に任せる形になってしまいました。


しかし、一番感銘を受けたのが、この「約束の海」にある影の人間ドラマが、物語の後に書かれている内容でした。


山崎豊子自身は、この「約束の海」を書く以前から、何度も、もう作品を書かないと言っており、断る姿勢を見せていたそうです。
その決意を当時、編集長へ伝えた所、「スポーツ選手には引退はあるが、芸術家には引退はない」と、突っぱね、「書け!」と伝えたそうです。
その後、引退すると言った人物とは思えぬパワーで「沈まぬ太陽」を書き終え、ホントの最後に書きたいと言われたのが「戦争」というテーマした作品「約束の海」だったそうです。
約束の海」を書くことになり、参考資料を探した時、偶然にも「約束の海」のテーマにピッタリ合う資料があり、資料として送った所、編集者の欄に「芸術家には引退はない」と言った編集長の名が書いてあったそうです。
その時、すでにその編集長は亡くなっており、「死して、なお書けというのか!」と、「約束の海」に携わる人を奮い立たせたそうです。


これが最後」という作品が未完のまま終わってしまい、周囲の方は最後まで出したかったという想いが伝わる一冊でした。


この「約束の海」は、「作品の本編」と「作品に関わる人」の2つのドラマがある小説でした。